
普段、着物を着慣れている人の方が少ないことから、現代ではあまり馴染みがなく、洋服と同じように選んでしまうとなんとなくしっくりこないことがほとんどです。
どんな色や柄が自分にぴったりなのか?
着物を綺麗に着るには、どんな体型や顔立ちがいいのか?
など、着物選びや上手く着こなすコツやヒントを紹介します。
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着物が似合うのはやっぱり日本人体型
着物は日本古来の衣装であり、もともと日本人の体型に合わせて作られています。現代人は洋服が主流のため着物を着る機会は特別な機会になっていることがほとんどですが、昔の人は普段着として着物を着用していました。
日本人の体型と言えば寸胴体型
日本人の体型とは、
- 基本的になで肩
- 首が長くて細い
- 腰の位置が低い
- バストやヒップが小さめでウエストとの差があまりない
このような体型です。
想像してみてください。なんとなく寸胴体型をイメージすることができるのではないでしょうか。現代では寸胴体型はあまり好ましくないと感じる人が多いのですが、寸胴体型の方が着物を美しく着こなすことができ、さらに着崩れにくいのです。
着物が似合う4つのポイント
日本人体型の要素とされる
- 首が細くて長い
- なで肩
- 腰の位置が低い
- バストとヒップが小さくウエストとの差があまりない
という4点と着物が似合うのには、ちゃんとした理由があります。
- 首が長くて細い・・・首元をすっきりさせることができ、全体的に整った印象を与える
- なで肩・・・いかり肩よりも着物とフィットしやすく、寸胴体型でもなで肩になっていることで、ほっそりとした女性らしい繊細さを出すことができる
- 腰の位置が低い・・・帯の位置が低くなるので、着物の柄などのデザインをしっかりと見せることができる
この他にもメリハリのないボディの方が着物は上品に着こなせているという印象を与えることができるので、現代人の感覚からすると少し不思議なものです。
メリハリボディの人は補正が必要
現代では、欧米スタイルに順応した体型の人が増えており、メリハリのあるボディや高い腰の位置など着物を着用するには補正が必要な人も増えてきています。
こういった体型の人が着物を着ようと思うと、できるだけ寸胴体型にするためにウエストにタオルなどを入れて補正をしなければ、美しく着物を着ることができませんし、上手く着付けることができても長時間着ているうちに着崩れてしまいます。
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着物が似合う和装顔とは

着物が似合うのは寸胴体型であることがわかりました。では着物が似合う顔立ちはどんな顔立ちなのでしょうか。なんとなく、舞妓さんのような日本人特有の顔立ちなのかな?と想像している人もいるのではないでしょうか。
和装顔の基本は古風な顔立ち
着物が似合う顔立ちと言えば、やはり古風な顔立ちです。
和装顔とも言われており、現代の女性の整った顔の基準は、ぱっちりした二重の目や高い鼻、厚みのある唇などです。いわゆる欧米風の顔立ちが綺麗の基準になっていますが、古風な顔立ちはこれとは真逆です。
古風な顔立ちは、
- 切れ長の一重の目
- 鼻は低く
- 唇は薄め
- 全体的な顔の印象も薄い
このような印象の顔立ちです。
着物に似合うメイクも薄めが基本
古風な顔立ちの方が着物は似合うことから、着物を着たときのメイクも薄めが基本です。
つけまつげやアイライナーで目元を強調せず、できるだけ凹凸を作らずにシンプルなメイクにします。
着物を着付けてもらった後に、いつも通りメイクをしてしまって、なんとなく顔だけが浮いてしまったという人も少なくありません。いつもよりも控えめなメイクをすることで、着物とのバランスを上手く取ることができます。
着物に似合うのはやっぱり黒髪
着物を美しく着こなすときのメイクはもちろんですが、髪の毛の色も重要なポイントです。
日本人の髪の毛の色と言えば、黒髪です。和風美人の基本も艷やかな黒髪ではないでしょうか。髪の毛の色が明るくなればなるほど、どうしても着物とのバランスは崩れやすくなってしまいます。
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似合う着物の色選びのコツ

せっかくのハレの日だからこそ、自分の好きな色の着物を着たいという人がほとんどではないでしょうか。ですが、洋服ではいつも着ている色でも着物となると少し印象が変わってきます。
実際に好みの色の着物を合わせてみると、しっくり来なかったという人も多いです。洋服と着物では似合う色が違うことを知っておくことで、自分にぴったりの色の着物を選ぶことができ、着物選びも楽しくなります。
パーソナルカラーを基準に色を選ぶ
着物は、一枚の布でできており、一色の色が占める面積が広いことから、洋服よりも顔映りに影響を与えます。
そこでパーソナルカラーを基準に着物の色を選んでみましょう。パーソナルカラーとは、肌や髪、瞳や頬、唇など、その人が生まれ持った色であり、パーソナルカラーの違いで似合う色とそうでない色があります。
パーソナルカラーは細かく分類されることもありますが、ここでは4種類から、似合う着物の色選びのコツを紹介します。
スプリングタイプ
スプリングタイプに該当するのは、
- やや黄みがかった肌色の人
- ツヤ感のある肌が特徴
- 髪の毛の色や瞳の色もブラウンに近い
- 唇の色はオレンジがかったピンク
スプリングタイプの人に、似合う着物の色としては、
珊瑚色や朱色、萌黄色など、明るく澄んだ華やかな色がおすすめです。
サマータイプ
サマータイプに該当するのは、
- ピンクみを帯びた肌色の人
- 瞳や髪の毛の色がアッシュに近い
- クールな中に柔らかい印象を持つ人
サマータイプの人に、似合う着物の色としては、白っぽく柔らかな色が似合うことから、パステルカラーがおすすめです。
どうしてもパステルカラーにすると全体的にぼやけた印象になってしまうという場合は、帯などでアクセントをつけてみましょう。
オータムタイプ
オータムタイプに該当するのは、
- 肌が白い
- 瞳の色や髪の毛の色がダークブラウンをしている
- 目の印象が強い
- 唇はくすみがかったオレンジ色
オータムタイプの人に似合う着物の色としては、イエローベースで深みや濁りのある色です。落ち着いた大人の印象を与えることができます。
ウィンタータイプ
ウィンタータイプに該当するのは、
- 透明感のある肌
- 髪の毛や瞳の色が黒い
- 唇の色が赤い
ウィンタータイプの人に似合う着物の色としては、ブルーベースの濃い色がおすすめです。もともとミステリアスな印象を持っているのがウィンタータイプの人であり、メリハリのある色を選ぶことで、上品さや華やかさをプラスすることができます。
何度も試着をして選ぶのがおすすめ!!
着物レンタルショップで、実際にレンタルする着物を手に取って見ることができる場合は、必ず鏡の前で羽織るなどして、試着をしましょう。
何色も試着をしているうちに、しっくりと似合う色の着物が見つかります。このときに自分の意見だけでなく、スタッフや付き添いの知人や家族の意見も上手く取り入れてみましょう。
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似合う着物の柄選ぶコツ
着物選びをする際に、気になるのは色だけではありません。着物の柄も選ぶポイントとなります。
柄のデザインや大きさなど、様々なものがあります。近年では古典柄だけでなく、現代的な柄の着物も登場しており、いくつもの柄に迷ってしまうということも少なくありません。
体型別に見る着物の柄の選び方
まずは自分の体型に似合う柄を覚えておきましょう。
ふくよかな方と細身の方
全体的にふっくらとしている体型の人は、柄が縦に入っている着物がおすすめです。縦に柄が入っていることで、縦ラインを強調してすらりと見せることができます。
逆に細身の人は、大きめの柄にすることで、ふんわりとした印象を作ることができます。
背が低い方と高い方
背の高さと柄選びも見え方に大きく影響します。
背が小さい人は、小さな柄が入った着物を選びましょう。
逆に背が高い人は、大きな柄の着物を選ぶことで、全体のバランスを整えることができます。
まとめ
着物を普段着慣れないという人も多いことから、初めて着物を選ぶという人も多いのではないでしょうか。色や柄など自分にぴったりの着物を選ぶためにも、ぜひ選び方を参考にしてみてください。
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